新郎の友人Y様達から新郎へのOnly One Song

高校サッカー部で青春を駆け抜けた仲間達。
初勝利は俺のパスからお前のシュート。今でも鮮明に覚えているよ。
サボった時も、それがバレて怒られるときもいつも一緒だったな。
帰り道は、いっつも好きだった女の子の話ばっかりしてたっけ・・・。

大人になった今、とめどなく涙が流れてくる程に悲しい日や、辛い日、悔しい日etc…。
でも、どんな時だって、全員が主役、俺たちの「あの頃」を思い出せば笑顔になれるんだ。
明日も頑張れるんだ。

「おめでとう」は言わないぜ。
お前が辛いときや悲しいときだって、いつでもあの頃に戻れる。
俺たちはずっと仲間だ。

いつも一緒にいたから恥ずかしくて言えない、そんな気持ちを、お前の結婚式
という特別な舞台で、世界にひとつだけのOnly One Songにのせて伝えたい。

宝物

忙しい日々に追われて 駆け込んだ最終電車の窓に写った自分と目が合って

流れる景色のスピードで あの頃までタイムスリップできたらなって

空想にふけっていたんだ





ゴールネットが揺れて初勝利に沸いたあの日のこと

二人並んで叱られたこともあったな

日が暮れるのも忘れて好きな女の子の話いつまでもしていた時のこと



汗の染み付いた壁や 掛けられたユニフォーム

投げっぱなしのまんまの雑誌とスパイクと

よく行ったあの店の匂い 胸に溢れて

疲れた心がそっと温もる様な 不思議な気持ちが広がった



あれから月日が経って 色んなことが変わったけど

いつまでも変わらない事も確かにある



あの頃みたいに楽しい事ばっかりじゃないけど

この胸にいつもある大事な宝物





到着のアナウンスでふと現実に戻って 人波の中を歩く

宝物ぎゅっと抱きしめて明日へ向かって歩くんだ